レインブルー
そこまで言ってから俺は黒井の異変に気付いた。
顔色がひどく青い。
真夏でもないのに、額は大量の汗で滲んでいる。
「黒井、どしたお前」
顔を覗き込むと、はっと目が覚めたように黒井は慌てて俺から離れる。
「悪りい。トイレ」
「あ、ああ」
そそくさと教室を出る黒井の背中を見送りながら、俺は首を傾げた。
黒井のやつ。
どうも最近、様子がおかしいんだよな。
元気がねえというか、落ち着きがねえというか。
落ち着きがねえという点では俺が言えたことじゃねえけど。
授業中も、サーフィンやってるときも上の空って感じだし。
ふと、俺は昨夜のことを思い出した。
ああ、そうか。
もしかしたらあのことと関係してるかもしれねえ。
俺は昨夜初めて知ったばかりだが、もし黒井がとっくにそのことを知っていたとしたら…。
そう考えると最近黒井の様子がおかしいことも頷ける。