涙恋~RUIRENの魔法~
私はノゾミさんと一緒に
グラスを片づけた。


「私のパジャマかすから
シャワーはいっておいでね。」

そう言って
なにからなにまで
快適に過ごした。


愛斗はテレビを見ながら
ゲラゲラ笑っていた。


シャワーを上がってくると
ノゾミさんがドライヤーで髪を
乾かしてくれた。


「妹って憧れたんだ~
うちなんて汗臭い弟だから
やさしくもできやしない~」



「可愛い~」
そう言ってくれた。


「私もお姉さんがほしかったから~」




しばらく三人でテレビを見て
愛斗があくびをした。


「寝るかな~俺明日、朝連だし~」


「寝ようか?」
ノゾミさんが言った。



2階にあがって
「おやすみ~」と部屋に入った愛斗が
また戻ってきた。


ノゾミさんが笑顔で

「じゃ、おやすみ~」

そう言って部屋に戻ってしまった。

「ねえちゃん!!」
愛斗はあわてて部屋のドアをたたくけど
ノゾミさんは出てこない。


「どうしたの?」


「あいつ・・・・・」
そう言って部屋のドアを開けた。


「愛斗の部屋おっきいね~」


「そこじゃなくて・・・・・」
愛斗が指をさした。


愛斗のベットにかわいいタオルに
包まれた枕が置いてあった。


「え・・・・」
私も絶句した。



ノゾミさんが部屋から顔を出して
「私もこれから飲み会に行くから
愛斗、たのむね~
ママたちは、かなり酔ってるから
大丈夫~。
んじゃ、朝迎えにくるね~
亜恋ちゃん~」


そう言って
階段を静かにおりて行った。



「あいつ・・・・・」

「とりあえず、入れ~」


私はドキドキしながら
愛斗の脇を通って部屋に入った。


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