月と太陽の事件簿6/夜の蝶は血とナイフの夢を見る
あたしは小山洋子の証言を思い出した。

「じゃあ横倉がプレゼントしたとか」

「ホストクラブで投げた札束は?」

「横倉が月々まとまった金を渡した…」

「レミの言うとおりだとすると、横倉は吉原しのぶに毎月いくら渡す計算になるんだ?」

一瞬、計算しかけてたがバカらしくなってすぐやめた。

マンションを買い与え、ブランド品を買い与え、札束を渡す…

横倉にそこまでの経済力はあるまい。

「でもそれならお金の出所はどこなの?」

あたしの問い掛けに達郎は唇を尖らせた。

いま考えんのかい!

しばしの沈黙の後

「じゃあ訊きに行くか」

達郎はそうつぶやいた。

??

訊きに行くって、どこへ?

< 61 / 94 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop