感方恋薬-知られざる月の館-
「じゃぁ、実験始めますね」


そう、猫なで声で言いながら幸はあたしの頭に、ぺたぺたとケーブルを張り付けていく。当然あたしは抵抗する、しかし、紀美代があたしを羽交い締めにする。


「はい、準備終わりました」


幸、頼むからちょっと待ってくれ、心の準備が…


ばちん!


同時に意識が暗転する。


「にゃぁ―――」


幸の嘘つき…痛くも痒くも無いって言ったじゃない。

         ★

ふと目が覚めるとあたしは、月の館で倒れていた。
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