俺様の飼い猫。
意味が分かんなくて、あたしはシェイカーを持ったまま御堂さんを見つめた。
視線が合わさって、絶対にそらされない。

「うまく作れよ。」

馬鹿にしたような笑顔にやっと現実に引き戻された。
不覚にも、そんな笑顔にさえドキッと心臓がはねた。

「知りませんよ、うまいかなんて!」

「ちゃんと人に出すの初めてなんですから…」と小さくつぶやいたその言葉に

「お前の初めてなんて、光栄だな。」

なんて、また笑って見せる。

やめてよ…
好きになっちゃうよ…
『お前の初めて』っていう言葉が、なんだか初体験の相手みたいで、急に恥ずかしくなった。

景司さんに教えてもらった通り、お酒を混ぜて、シェイクする。
やり方なんて見よう見真似だから、正直自信ない。
けど、そんなあたしの姿を御堂さんは頬杖を付いて横目で見てくる。
一瞬目が合って、すぐにそらした。
その目は《魔力》を持っている。
いったい、今まで何人の女の人がその綺麗な目に映ったの…?
そんな嫉妬心が湧いて…

嫉妬心…?

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