引き金引いてサヨウナラ


「まぁ、気にしたって、なるようにしかならんのだから」


ずっと黙っていた和也が、ニヤリと笑ってそう言った。


その顔がなんだか頼もしくて、叶は小さく微笑む。


そうだ。なるようにしかならない。


気にするな。
思い出せ。


美菜の世界を守るために、来たことを――


死ぬかもしれない、じゃなくて、生きるためにここに来たんだ。


生きて、強くなるために。
強く、美菜の世界を守るために。


叶は改めて小さく頷いた。


「さぁて。じゃあ、腹も減ったし、とりあえずはなんとか動けるし、そろそろ帰るか」


和也はそう言ってのそりと立ち上がり、お腹をポンと叩く。


その仕草がなんだかユーモラスで、張り詰めていた空気が一気に和み、候補生たちは口元をゆるめた。

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