引き金引いてサヨウナラ
──土曜日。
衣類などをぎゅうぎゅうに詰めたバッグを肩に掛け、叶と弘はこれから寝食を共にする寮へ、吸い込まれていった。
二人が部屋へ行くと、仁と和也は既にもう、荷物を紐解いていた。
軽く手をあげた弘と叶へ、挨拶を返す。
部屋は左右の壁に二段ベッドが2つと、真正面に机が1つという簡素なもの。
かろうじて男4人が過ごせる程度の広さ。
仁と和也は早くも片側の二段ベッドを占領していたため、弘と叶は自然ともう片側のベッドになる。
弘も叶もそれで別段不満はなかったので、相談なしに決められていたことではあったが、構うことはなかった。