引き金引いてサヨウナラ
いざ遊園地に着いてみると、ミサイルの影響か、はたまた戦争の煽りか、休園中だった。
柵の外から眺めることしか出来ない。
誘った晴香は、美菜に「ごめん」と謝り、失敗したと舌を出す。
美菜も「私も知らなかったから」と首を振り、晴香と一緒になって柵へ体を預けた。
例え開いていたとしても、あの四筋の飛行機雲を見てからでは、とうてい遊ぶ気持ちにはなれない。
「私さ」
しばらくして晴香が、薄れていく飛行機雲を見上げながら、口を開いた。
「弘のお父さんとお母さんとこに、時々行ってるんだ」
唐突な話題だったが、美菜は静かに頷き、続きを待った。