引き金引いてサヨウナラ


「こないだね、思い切って訊いてみたの。
『なんで弘が候補生になるの賛成したんですか?』って。
私、反対するとばかり思ってたからさ」


そしたら何て言ったと思う? といたずらめかして美菜に問い掛けたが、無理しているのが丸わかりだった。


声はだんだんと沈み、震えていく。


「『子どもの成長を邪魔する親はいない』って……私、わかんない……わかんないんだよ……」


途切れ途切れ、か細い声で話しながら、うつむいていく晴香。


そんな晴香にかける言葉が見つからなくて、美菜は押し黙った。


晴香は顔をあげ、赤く潤んだ瞳で美菜に問い掛けた。


「ねぇ美菜、美菜にはわかる?
候補生になるのって成長なの?
戦争に送り出したおじさんたちは正しいの?
止めた私は間違ってるの?」


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