引き金引いてサヨウナラ
涙を流さんばかりに、徐々に感情を昂らせて声を荒げていく晴香を、美菜は黙って見つめることしか出来なかった。
一気に吐き出して震えていた晴香だったが、やがてのろのろと柵から体を離す。
「……ごめん」
小さくそう言った晴香に、美菜はゆっくりと首を振った。
「ううん……」
そう言うのが精一杯で、美菜は晴香の言葉をもう一度、頭の中で繰り返した。
同時に、弘に『候補生になりたい』と打ち明けられたときの両親の気持ちや、
不安を抱えながら送り出した気持ちを想像し、
心臓をギュッと手で握り潰されたような感触がしたように感じた。
きっと……誰が正しくて、誰が間違っているなんて、ない──