ケイカ -桂花-
「なんか冷たい・・」
『あはは、そう?』
「そうだよ。なんで何にも言わずにいなくなったの?部屋にも店にも鍵かかっててさ・・・。
友達って言ったのに」
『・・・ごめん。言おうとは思ってたんだよ・・でもタイミングが分かんなくて・・なんか、言いそびれたって言うか・・・
ホントっ、言おうと思ったんだ、よ?言おうと・・・』
ふてくされ気味に文句を言った私より、ぶつぶつ言い訳するケイの方が子供みたいだった。
お母さんに叱られた子供みたい、そう思ったら急におかしくなってきた。
「分かったよ、許してあげる。友達だから」
笑いをこらえながら、わざと偉そうに言った。
『良かったっ』
安心して、はぁーー、と息を吐く音と共に、甘いケイの匂いが携帯を通して流れ込んできた気がした。
『あはは、そう?』
「そうだよ。なんで何にも言わずにいなくなったの?部屋にも店にも鍵かかっててさ・・・。
友達って言ったのに」
『・・・ごめん。言おうとは思ってたんだよ・・でもタイミングが分かんなくて・・なんか、言いそびれたって言うか・・・
ホントっ、言おうと思ったんだ、よ?言おうと・・・』
ふてくされ気味に文句を言った私より、ぶつぶつ言い訳するケイの方が子供みたいだった。
お母さんに叱られた子供みたい、そう思ったら急におかしくなってきた。
「分かったよ、許してあげる。友達だから」
笑いをこらえながら、わざと偉そうに言った。
『良かったっ』
安心して、はぁーー、と息を吐く音と共に、甘いケイの匂いが携帯を通して流れ込んできた気がした。