焦れ恋オフィス
少し小さい声に、違和感…?緊張感を夏基に感じる。

「…」

じっと考えこむように黙っている様子がよくわからない。

「どうしたの?」

「いや。…いい。なんでもない」

そう呟くと、笑顔を向けられて

「痛いっ」

「ぶっ。おもしれー」

私の頬を指で挟んで引っ張ると、くしゃくしゃな顔で笑ってる。

「やめてよ…。痛いんだからね…」

「くくっ」

相変わらず笑いながら、手の甲で撫でてくれる。

この手の温かさを、ずっと感じられる為ならいくらでも…。

いくらでも頬なんて差し出すのに。

頬だけじゃなくて、何を差し出せば…夏基のぬくもりをずっと感じられるんだろう…。
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