焦れ恋オフィス
「…とにかく、おめでとう。美乃ちゃんとの婚約はどうなったわけ?」

よく事情がわからなくて、苦笑いを隠さずに聞いてしまう。

戸惑いながら立つ三村さんの腕に手を置いて、安心させるように笑う利也くんは、全てを引き受けるような安心感で満ちている。

いつも表情の変化に乏しいクールな雰囲気なのに…三村さんに向ける視線はあまりにも甘い。

「俺は、結華と結婚するし、美乃ちゃんは駆くんと結婚するって事だ」

「…」

見つめ合う二人は幸せそうで、私の中の柔らかい感情がいっぱいわいてくる。

「…おめでとう」

ホッとしたように息をつく二人の間に漂う空気が羨ましい…。

愛し合ってるんだな…。
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