焦れ恋オフィス
『まぁ、俺と美乃ちゃんの婚約破棄を認めてくれた恩返し』

と、当の利也くんはあっさり了解してくれたし、結華さんも

『一緒ならどこでも嬉しい』

とかわいい事を言ってくれた。
行きの新幹線でも色々話せて親しくなれたし楽しかった。

利也くんはそんな私達を優しく嬉しそうに見つめていた…。

「とにかく、夏芽も大丈夫だから」

「…心配させるなよ」

「ん…」

そっと夏基の胸に寄り添って、これまでで一番幸せな深呼吸をした…。

「俺は…芽依と一緒にいられる未来に感謝してる。
芽依が同じ気持ちでいてくれるんじゃないかって…期待してもいいんだよな?
ここに来たってそういう事だよな?」

自信なさそうな声に、思いっきりの笑顔で

「存分に期待していいよ」

焦らす余裕もなく、即答していた。

好きだから…。
< 293 / 312 >

この作品をシェア

pagetop