焦れ恋オフィス



「じゃ、俺はホテルに戻るから」

二次会も無事にお開きとなって、司会としての俺の仕事も完了した。
これから飲みに行こうと騒いでいる仲間達に謝りながら帰ろうとすると、ガシッと背後から腕を掴まれた。

急いでいるのに…と振り返ると、

…瑶子と堅人。

「悪い。部屋で芽依が待ってるから帰るわ」

「わかってる。予想はしてたけど、あんなに綺麗なモデルみたいな人とは思わなかったよ。そりゃ放っておけないよね」

白いワンピースの瑶子は、今まで知る中で一番綺麗だけど…

やっぱり俺には芽依のほうが…

とニヤリとした途端に胸にげんこつが一発入った。

バレてた?

「司会ありがとね。昔の彼氏に頼むなんてひんしゅくだけど…」

と、瑶子はちらりと隣りの堅人を見た。
やっぱり気を遣うよな…。
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