月と太陽Ⅱ



アイリスのおかげで一つ重要な手掛かりを知る事ができたが、まだどんな人間なのか全く分かっていない。


次に行くアルスで情報を得るのが一番先決だ。


エセルがそんな考えを抱いていると隣に誰かが座った。


フェリアだ。


「私も眠れないの」


こちらを見て苦笑する。


エセルは微笑むとフェリアの痛々しい傷を受けた腕を見て、心配そうに言った。


「腕、大丈夫なの?」


するとフェリアは左肩を見ながらにっこり笑って言った。


「ええ、大丈夫よ。ソフィアさんがちゃんと手当てをしてくれたから……。それよりもエセル。一つ聞いてもいい?」


「ええ」


突然フェリアが川を向いて真剣な顔つきになったためエセルはびっくりした。


そしてフェリアはふぅと一息いれるとこちらを見る。
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