月と太陽Ⅱ
「なぜアイラ様は生きてるって思ったの?」
それを聞いてエセルは目を丸くした。
イヴに言ったあの言葉をフェリアは重くとらえ、疑問に思ったのだ。
まさかその質問をフェリアがしてくるのが予想外だったためエセルは驚いた。
エセルは微笑みながら水が静かに流れていく川を見ると。
「私ね、フェリア達とはぐれてからアイラ様を見たの。ただの見間違いだったかもしれないけど、私にはそうは思えないの。
あの聖水を見つけられたのもアイラ様の姿を追ったからだし……。ごめんなさい。馬鹿みたいかな」
そう言ってポリポリと頭をかきながらエセルは苦笑した。
フェリアはそんなエセルを見ながら「そう…」と優しく言った。
こんな時、自分がどんな馬鹿な事を言ってもフェリアはいつも真剣に聞いてくれた。
エセルはそれが嬉しかった。