月と太陽Ⅱ
ホルストは意味ありげに笑う。
「それよりもさそりは意味がなかったようじゃないか」
ホルストが尚も笑いながら言う。
「俺が森に閉じ込めてあったイヴ・ノイズも呪いが解けちまったようだしなぁ。あいつが間違って洞窟に入って聖水を飲ませないためにストックまでおいといたっていうのによ」
「仕方がないですよ、例のエセルが倒してしまったのでしょう?」
広間の中央にいた女の子が真剣な顔つきで言う。
「それならもっと強力な魔物を準備したらいい話だ」とキト。
ルシアはキトを見てニヤッと笑うと言った。
「そうね……では次はベーチス[怪鳥]を呼びましょう」
広間にいる五人全員がニヤッと笑った。