社長と恋



「お前今週の日曜誕生日だろ」


……………………!
忘れてた!
てゆーか……


『なんで知ってるの?』


「俺は社長だからな!
社員のカルテ見たんだよ。」


『こういう時だけ~。
でも、別に欲しいのはないからいいよ。』


秋元さんの山崎っていう声を聞ければ幸せ…なんちゃって。


「なんだよ、つまんねぇの。
じゃあ、行きたいとこねぇのか?」


行きたい所………


ん~、と考えてみると一つだけあった。


『……水族館。』


秋元さんは料理をしていた手を止め、あたしを見た。


「…水族館、行きてぇの?」


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