AEVE ENDING
「…貴方には関係ありません!私の気持ちなど、貴方にわかるはずもありませんわ…」
また、震えている。
(あぁ、酷いことしてるわ、俺)
「…わかるかよ」
わかりたくも、なかった。
想っても想っても届きもしないこんなつまらないもの、抱えたくもなかった。
「…っ私は、雲雀様が好きです。どうしようもないくらい、私だって、どうしたらいいか、どうして、こんなに、…」
惹かれてしまうのか、わからない。
(…当たり前だろ)
「あいつは修羅だ。俺たちアダムが惹かれるのは、当然なんだよ!」
無意識下の、絶対的な存在が醸し出す征服欲。
遺伝子が抗わない、抗えない。
「屈服される。やつの前じゃ、きっと誰もが、」
紛い物なんだよ。
お前の恋心なんて、全てただの造りものだ。
「…っ、ちが」
かぶりを振る。
半泣きで、楯突こうとする。
あぁ、傷付けている。
(有害なのは、寧ろ俺か)
それでも、お前には。
(笑ってて欲しいんだよ、)
「―――違わない」
だから、もう見る。
あんな桁外れな男に付いても、お前みたいな女はずたずたに傷付けられるだけだ。
だから。
「お黙りなさい!貴方にはなんの関係もありません!あなた、に、私の気持ちなんて…っ!」
関係ないさ、当たり前だ。
これはただの自分勝手な押し付けでエゴで、俺、は。
「…ムカつくんだよ、お前」
そうやって真っ直ぐ、あの男ばかり見つめて。
俺の方なんか、見やしねぇ。
「む、とう…?」
そんな弱々しく、呼ぶな。
(イラつく)