トラックで輝く君を
「尚香ちゃん忙しいね。で、蜜菜ちゃんはこれからどうする?見学行く?今日なら一緒するけど?」



「あ、お願いします!ひとりで行くのは気が引けちゃってたの。」





尚香が出ていって直ぐにそういう話になって、ふたりで昇降口に向かった。





だいぶ時間が経っていたはずなのに、勧誘に来ていた先輩たちはまだたくさんいた。がたいのいいアメフト部に絡まれている女子軍を見て、少し怖くなった。





案の定、私たちは硬式野球部に絡まれてしまった。



「1年生だよね?部活は決めたの?よかったら野球部のマネージャーやらない?」



…こ、怖い。



「すみません、目当ての部活があるので!また時間あれば行きますね。」





ちょっと怖かったけど、適当なことを言ったらすぐに諦めてくれた。



「蜜菜ちゃん凄いね。結希、怖すぎて固まっちゃったよ。」



「あたしも。さ、陸上部…。」





「お!陸上部にご用ですか?」
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