トラックで輝く君を
私は、ちゃちゃっと面倒な話をまとめて選手をそれぞれの部屋に半ば強制的に押し込んだ。



あまり時間はない。

だから文句は言わせない。



私の言ったことには、誰も文句を言わずに従ってくれた。

というよりは、私の雰囲気的に言えなかったのかもしれない。





その後、私は大量の焼きそばを広い台所で作り、選手と先生を食堂に集めた。

汗だくになりながら全員にお皿を配り、自分も席に着いた。





やっとしばしの休憩。





けど、それもつかの間…。



その後、昼食の片付けをしてから選手が泊まる部屋をひとつひとつ掃除して回り、夕食の買い物に行かなければならなかった。



選手よりも辛いよ、これ。





そらちゃんは、言えばやってくれるけど…率先して自分から行動するタイプではなかった。

それに、みずき先輩は雑務よりも選手のほうに集中している。





実質、合宿の雑務はほとんど私がこなさなければならない状況。



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