トラックで輝く君を
探そうか迷った。

けど、探したら確実に仕事は終わらない。





仕方ない。

掃除を1人でやるほか、私の選択肢は残されていなかった。





先に男子の部屋を掃除して、そのあと女子の部屋をやった。





最後、私と智美、そらちゃんとその双子の妹いずみちゃんの部屋。

扉を開けたら、膝をかかえて座り込んでいるそらちゃんがいた。





「蜜菜ちゃん……。」





声はかすかに震えていて、私の機嫌をうかがうような含みを持って私に届いた。



返事をせず、黙ったまま、私は自分の部屋を掃除した。





そらちゃんも何も言わない。





掃除を終えて、部屋を出ていこうとしたら、そらちゃんがジャージの裾を掴んできた。





「どうしたの?」



「ごめんなさい!
部屋割りのことも、お掃除サボったことも、本当にごめんない。…いずみに怒られた。本当なら、そらがあの場をどうにかすべきだったんだって。
蜜菜ちゃんに迷惑かけたと思ったら…なんか顔合わせられなくて。
そういうの、なんか怖くて。
甘いの、よくわかってるけど…なんかもう無理って感じで…。」




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