トラックで輝く君を
私を乗せた航兄のバイクはぐんぐん進んでいく。
バイクに乗ったのは久しぶり。
私は、春の風を全身に浴びて、街を抜けていく感覚が好きだ。
「蜜菜はバイク好きだよな。」
「…大好き。私も免許取りたいけど、それだけはお父さんがダメって言うの。」
「俺も反対だ。」
「なんでなの-!?」
「だって、蜜菜はしっかりさんに見えるけど違うから。」
もう、失礼しちゃう。
「ほら、着いた。ここだろ?」
着いたのは…古いお寺。
ここには、治也の魂が眠ってる。
この場所に来たのは初めて。
…どうしても来れなかった。
ここに来たら、治也が死んでしまったことを認めたことになるから。
…往生際が悪いと言われても仕方ないのだが、認めたくなかったの。
受け入れられなかったの。
バイクに乗ったのは久しぶり。
私は、春の風を全身に浴びて、街を抜けていく感覚が好きだ。
「蜜菜はバイク好きだよな。」
「…大好き。私も免許取りたいけど、それだけはお父さんがダメって言うの。」
「俺も反対だ。」
「なんでなの-!?」
「だって、蜜菜はしっかりさんに見えるけど違うから。」
もう、失礼しちゃう。
「ほら、着いた。ここだろ?」
着いたのは…古いお寺。
ここには、治也の魂が眠ってる。
この場所に来たのは初めて。
…どうしても来れなかった。
ここに来たら、治也が死んでしまったことを認めたことになるから。
…往生際が悪いと言われても仕方ないのだが、認めたくなかったの。
受け入れられなかったの。