トラックで輝く君を
航兄とファミレスでお昼ご飯を食べて、家まで送ってもらって別れた。





ありがとう、って言ったら

頑張れよ、って笑ってくれた。



あの笑顔は治也そのもの。
見て、心がほっとした。










私は、家には入らずに、高杉駅に行った。



駅前にある行き付けの美容室に行って、担当さんを指名。





「あら、久しぶりねぇ。」





私の担当さんはオネエ系の美形な男の人。まあ…キャラに問題はあるけど、腕はかなりいいの。





「忙しくて来れなかったの。」



「でも、きちんとトリートメントしてるみたいだし、そこまでひどくないわ。」



「ありがとう。…ねぇ、今日はバッサリ切ってほしいな。」



「えぇ!?」





驚かれるのも無理ない。
ずっと、のばしてきたから。





治也が、長くて黒い髪の毛が綺麗だって言ってくれたから。嬉しくて、ずっとのばしてきた。





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