アライブ
『もうこのビルは完全に包囲されている。もうこれ以上逃げることは出来ない。潔く諦めて、人質を解放しろ』
拳銃を構える警察官の一人が青年に告げた。
『人質?』
女子高生は警察官の言葉を不思議に思った。
青年は黙り込んだまま、警察官を睨んでいた。
『さあ…人質を解放しろ』
拳銃を構える警察官の一人が再度告げた。
『ふっ…』
青年は不敵な笑みを浮かべ、突き付けていた銃口を女子高生のこめかみから外した。
『いつか帰るところが、生きるところさ』
青年は女子高生の耳元でそっと囁き、女子高生の背中を力強く押した。