アライブ
数分が過ぎる頃…
現場の雑居ビルの下では、いくつものパトカーのサイレンが静かにクルクル回っていた。
涙を拭う女子高生は、警察官に連れられながら雑居ビルの下へとやってきた。
『雪音(ユキネ)!!』
そんな女子高生の名前を呼ぶ声が聞こえた。
警察官に連れられながら、女子高生は名前が聞こえた方をを振り向いた。
『ママ…』
女子高生=雪音が振り向いた先には心配そうにしている雪音の母親が立っていた。
そして雪音の母親は女子高生に駆け寄り、雪音を抱きしめた。
『あなたが銀行強盗犯に…人質にされたって聞かされて…すごく心配で…いても立ってもいられなくて…でも…無事で良かった…生きててくれて良かった…生きててくれて…』
雪音の母親は泣きじゃくりながら、雪音に向かって何度も“生きててくれて良かった”と告げた。