蒼い太陽
封印の間では、フィリシアとゼオの戦いが続いていた。


先程の攻撃の痕を見ると、地面が大きくえぐられている。


「レガートにとっては辛い衝撃だったのかな?」


ふっと、二人の戦いを傍観していたユウに視線を向けて言った。


「…お前には関係ないだろう。」


ユウは冷たくあしらうだけだった。


「そうかもな。」


ゼオがそう一言つぶやくと、再びキーンと耳が痛くなるような音が響き、ゼオのすぐ背後で空間に亀裂が走った。
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