魔女のカウントダウン☆

会場内から、『わああーーーっ!!!!』と言う地鳴りのような歓声とクラッカー音が聞こえる。

抵抗を諦めたあたしの肩の力が抜けた。

手首を掴んでいた幸也の指が、なぞるように這い上がり、あたしの指先に触れて、絡みついた。

離しては、角度を変えて、何度も強く塞がれる唇
何故、幸也がこんな事をするのか…解らないよ。。。

かなり、頭の中は 混乱してる。


だけど、抵抗を辞めて、素直に瞼を閉じてしまうのは


今、強引に重ねられている唇が、幸也のものだったから。。。。


あたし達は、キスを繰り返したまま、新年を迎えた。



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