魔女のカウントダウン☆

その後、幸也が寝入ったのを確認してから、あたしはベッドサイドに散乱している服を着た。…彼を起こさないように静かに扉を開けて、部屋の外に出た。


エレベーターに乗り込み、3階のボタンを押す。


自分の部屋に帰ると、歩夢と加奈が、静かな寝息をたてて寝ていた。
空いたベッドの上に散乱しているトランプが、甘いアバンチュールが2人の身には起こらなかった事を証明しているようだった。


『あれ、美紀は?』

トランプと共に美紀の姿が、ベッドに無い事に気がつき、あたしは、バスルームの扉を開いた。


・・・居ない。


まさか、あの会場で出会った男と?


そんな事が頭に浮かんだが
その考えは、美紀の性格上
あり得ないと思った。


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