魔女のカウントダウン☆
幸也とあたしはと言うと、何となく
気まづくて、何回か目を合わせたものの、会話らしい会話は無く、黙々と食べ続けていた。
夕食が終わると、雅彦の知り合いだと言う、このホテルの支配人から、流れ星観察の絶景ポイントに誘われたので、あたし達は防寒着に着替えて出掛けた。
車を中間地点で停めて、後は獣道をひたすら歩く。絶景ポイント。深雪では無く、きちんと踏み固めてあるものの、坂道でかなりキツイ!
『頑張って下さい、後 もう少しですから!』
懐中電灯で道を照らしながら、支配人が声をかける。
10分位前にも同じ事を言われた気がして
(まだまだ、歩くんじゃないのかな?)
そう思ったらイヤになってきた。
その時
『ほら…』
幸也から、手が差し出され
あたしは、不覚にも また、ときめいてしまった。
『いっ、いいよ…1人で歩けるし…』
そう、小声でぶつくさ言うと、強引に手を掴まれた。
幸也に手を引かれながら歩く道のりは、さっきまでのイヤな気持ちを全て吹き飛ばしてしまい。
自然と足取りも軽くなった。
あたしは、つくづく 単純な 生物だと思う。
どこまででも、歩けそうな
そんな気がした。