魔女のカウントダウン☆


『さあ、着きましたよ』

支配人が、にこやかに微笑みながら、真上を見上げる。

荒くなった呼吸のまま、あたし達は、空を見上げた。
瞬間
『うわあーーっ!!』

余りの感動に、心が震えた。

手を伸ばすと、掴めそうな宝石が、目の前に広がっている。


『凄い!! こんなに近くに星を見るなんて、初めてだよ!!』

歩夢が、叫ぶ。

『掴めるかな?』

加奈が手を伸ばした。

美紀なんかは、感動の余り泣いている。

『ハハハ…お前、泣き虫だな』

雅彦が、笑いながら美紀の肩を抱いた。


あたしと幸也は、無言で、満天の星空を眺めていた。

繋いだままの手のひらから
暖かい温もりが伝わってくる。


その時


星が流れた。

『見ろよ、める!』

幸也が空に向けて、指を差す。

『うん、見たよ』

あたしは、頷いた。



『流れ星は、恋人達に送る、魔女の祝福だと言う伝説が、この志賀高原では、言い伝えられているんですよ』

支配人が、星を眺めながら語った。


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