魔女のカウントダウン☆

『その話知ってます。ゲレンデで恋に落ちた男女に魔女が祝福の流れ星を流すと、その2人は生涯離れる事無く、結ばれるんですよね?』

歩夢が興奮しながら訊く。
哲太が、ずり落ちた眼鏡を元に戻しながら言った。
『えっ、って事は、流れ星を見たら結ばれちゃうのか?』


『げっ、哲太と結婚するかもって事?』
加奈がしかめっ面で哲太を睨んだ。

『何だよ、その言い方!!』哲太が睨み返す。


一也が歩夢を見た。

『オレも、もしかしたら、歩夢さんと結婚したりして?』

『ないない…あたし年下とは、結婚したくないし…』
歩夢が無表情で答えた。

美紀と雅彦は、瞳と瞳で会話を交わすように、お互いに無言で見詰め合う。

その時
あたしと幸也の繋いだ手が
離された。


どちらが、先に離したんだろう。


きっと、2人同時だったと思う。


離れた、手のひらは 指先から氷つくように冷たくなっていった。




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