魔女のカウントダウン☆

『アハハ…あくまでも伝説です。』

支配人は、困ったように笑ったが

『だけど…』と言って口を開いた。


『実際にうちのホテルのお客様でも何名か、本当に結婚したカップルがいて、毎年、幸せな年賀状が届いていたりもするんですよ』

『そうなんですか!素敵ですね…』
美紀が言った。
支配人は目を細めて、その中でも特に印象に残ったと言うカップルの話を始めた。


『もう、かれこれ何年も前の話です。女性の方がこの、ホテルのお客様でしてね。ちょうど近くで合宿をしながら、練習をしている男性とゲレンデで知り合い恋に落ちたのですが、男の方は当時、スキーの大回転の選手で、わたしから見ても羨ましい程、とにかく、モテモテだったのです。女の方は本気だったのですが、男の方は遊びでした』


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