魔女のカウントダウン☆
コートの襟を立てて、ネオンの光輝く、繁華街を1人で歩く。
『お姉さん、何 泣いてんの?』
軽そうな男が数人、あたしに声をかけてきたけど、どれもこれも、ただのクズに見える。
いえ、違う!!
きっと、あたしの目には、2年前のあの日から、たった1人の男しか映っていなかったんだ。
足を止めて、星の見えない、都会の夜空を見上げた。
いつだって、浮かぶ ただ1人の顔があたしを見下ろしている。
後何回泣けば…
…貴方を忘れる事が出来るんだろう?
どうすれば、上手に忘れられる?
『ねえ・・幸也、教えて?』
涙が、頬を伝う…
あたしは、夜空に浮かぶ、幸也の幻影に問いかけていた。