魔女のカウントダウン☆
『ねえ、幸也ったら こっち向いてよ』
女が、背後から手を掴み、俺を振り向かせる。
『ごめん、それ所じゃないから…』
俺はそう言うと、人込みを掻き分けて、雅彦の方へと急いだ。
俺が、たどり着くと 雅彦は、ただ茫然と立ち尽くしていた。
隣の女が何やら、雅彦に話しかけていたが
『ちょっと、こめん…』
俺は、雅彦の手を引いて壁際へと移動した。
『俺…美紀に酷い事言った…これで、美紀も俺見たいな下らねー男の事は忘れてくれるよな?』
瞳を潤ませながら、俺に問いかける雅彦
俺は、雅彦の気持ちが痛い程、解って…
だからこそ、雅彦の出した結論に何も言えなかった。
2人して、黙り込んでいた時間が、妙に長くて…
何故だか、虚しく感じた。
やがて、雅彦は
『さて、いつもの俺に戻るかな…』
そう言うと、頬を両手でパンパンと2回程叩き、人混みの中に姿を消した。