魔女のカウントダウン☆
『ゆい』が彼女…
何だか…妙に可笑しくて、大笑いしそうになったが、俺はあえて、否定しなかった。
それよりもっと、訊きたい事がある。
勿論、めるの彼氏『文人』の事だ。
文人の事を訊くと、めるの目が大きく見開かれた。
誰に訊いたのだと、上目遣いに訊いてくる。
俺は、歩夢ちゃんに訊いたのだと答えた。
まだ、続いているのかと訊くと、めるは黙り込んだ。
その表情だけで解る。
『続いてるんだ…』
尚更、めるが憎く思えた。
『なら、お互い様って事だろ?』
そう言って、俺は冷たい表情を作り、彼女を見下ろす。
あの時の気持ちを、どう表現しよう。
嫉妬、憎悪、 とにかく、俺の心の中は、今までに経験した事が無い程
どす黒いもので満たされていた。