魔女のカウントダウン☆
『める! 朝だよ、起きて!!』
『う〜ん…』
突然、身体を揺さぶられ、目を覚ましたあたしは、車内に差し込む、目映い、朝の光に目を細めた。
目の前には、歩夢の顔
『ほら、める 外に出て景色を見てごらんよ!』
歩夢は、あたしに笑顔を見せて、窓の外に人差し指を向けた。
『ひゃあ!! 冷たい!!』
車外で、美紀と加奈の(キャッキャッ)とはしゃぐ声が聞こえる。
窓の外に目を向けるあたし
『うわあーー!!』
そこには、一面の銀世界が広がっていた。
一年ぶりに見る、白い世界に、歓喜の声が漏れる。 一気に、心が踊り始めた。
それからの、あたし達は 急いで、スキーウェアーに着替えると、ホテルのフロントに荷物を預け まだ、人もまばらなゲレンデに駆け出した。
靴にスキー板を装着すると
身体が、滑りたくて疼き出す。
一年ぶりの感覚が、体に戻ってきていた。