魔女のカウントダウン☆

傘の下に並んだ、俺とお前の名前

忘れたように過ごしてきたこの一年の中で、まるで あの掲示板だけが、置き去りにされた様に、寂しげに映った。


美紀ちゃんに何かあったら生きてない

雅彦の言葉が、ふと 甦る。

好きな人の上手な忘れ方?
彼女をそこまで、愛する雅彦には

恐らく、永遠に答えられない質問だと思う。


そして、多分 この俺にも
解らない


解らない所か、もし知っている人がいるなら…
教えて欲しいと思う。


俺はどうしたら、お前を上手に忘れられる?


める…


何故か、お前の側は、凄く安らぐんだ。


揺ったりとした日溜まりに
包まれているようで

眠くなる。

お前がいるだけで、もう 何も 要らない。


そんな事さえ、真剣に思えてしまう。


こんな感情は、何度か 恋をしてきたけど


生まれて初めての事だった。


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