魔女のカウントダウン☆

なんと、高崎の父と母は、
志賀高原のゲレンデで、出逢い、恋に落ちたのだと言う。

しかも…魔女から祝福の流れ星を受けたと、真顔で語るのだ。


その後


『大福のお礼に夕食でも…』

と言う、両親の言葉に甘えて、俺は ずうずうしくも 夕食をご馳走になった。

高崎が、やたらとはしゃいで、俺にまとわりつく。
『先生は、まだ 若いし… 独身かしら?』

お母さんから、そう訊かれて

『はい、恥ずかしながら…』

と、俺は答えた。


『なら、お嫁さんは、ゲレンデで見つけなさいな…』
お母さんがニコヤかに言う。

『おいおい、先生は 男前だし、もう 彼女位いるさ』

と、お父さんが言ったので
『いえ…居ないんです、片想いで…』

生徒の親に何を言ってるんだと思いながらも、答えた。


その後 酒も呑まされたせいか、口が軽くなった俺は
その女性は、志賀のゲレンデで逢った人だと、ついつい告白してしまったのだ。

『まあ〜、魔女のゲレンデで!?』

驚く2人

お母さんが言う。
『それなら、大丈夫よ。 先生の恋には、魔女の魔法がかかっているもの』

『魔女の魔法?』


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