魔女のカウントダウン☆
『カメって、あの甲羅があって、鶴より長生きするカメの事?』
もう一度 訊いて見る。
答える幸也
『ああ…そうだ。そのカメだよ。俺のアパートの水槽の中にいる』
『で、名前は?』
『…ゆいって言うんだ』
『じゃあ、貴方は2年前に、カメの夢を見てたの?』
『……らしいな』
あたしの目を一切、見ずに答える幸也
『プッ!!』
瞬間、お腹の底から、笑いが込み上げて来た。
慌てて、口を塞ぐあたし
『あっ、お前 今 笑いこらえてるだろ!?』
幸也があたしを見る。
『そんな事ない、そんな事ない』
同じ言葉を2回繰り返し、あたしは幸也に背を向けた。
背後から、幸也の両手が回り込んできて、あたしを抱き締める。
『解っただろ!? 俺は、ホストでもないし、彼女なんて、居ないんだよ』
耳元で聞こえる幸也の声
こらえていた笑いが止まって、変わりに 心臓が、ドクドクと早鐘のように鳴り出した。