魔女のカウントダウン☆

める


どの位・・歩いたんだろう?

気がつくと、あたしは、繁華街にある、イタリアンレストランの前にいた。

『あっ、この店…確か…』
見覚えのある外観に思わず、声が漏れる。

そう、この店は志賀高原から戻った日の夜、幸也と食事に来た店だ。

もうとっくに閉店して暗くなった店の前で、あたしは、ぼぉ〜と立ち尽くしていた。

あの時、幸也は何を頼んだんだっけ?

思い出してみる。

確か… あっ、そうそう

イカと明太子のパスタだ。
あたしは、エビのトマトソースパスタを頼んだんだっけ…。

だけど、味見をしたら、幸也のパスタの方が、美味しくて、取りかえてってだだをこねたんだ。

『ったく…今後は俺と、同じものを頼めよ』

幸也は、そう言って取りかえてくれた。

そして、その後 店を出ると

『なんか、後ラーメン位、食べられる気がしない?』
あたしは、そう言って、幸也をラーメン屋に誘った。
『お前…どんだけ食うんだ!』
幸也は、ビックリしてたけど
いざ、ラーメン屋に行くと、餃子を追加注文していた。
『俺…多分、お前のせいで太ると思う』

そう笑いながら…。
< 249 / 302 >

この作品をシェア

pagetop