魔女のカウントダウン☆


その通り…。好きだからこそ、逢いたい。触れたい。触れられたい。
そう思うのは、当たり前の事だ。

『だよね〜』

あたしは、頷いてから、コーヒーを一口飲んだ。
『あっちっ』
酷く熱い! 口が火傷しそうになる。
『大丈夫?手袋をしているから温感が解らないんだね』
加奈が笑いながら言った。
加奈の言葉に、温感かあ〜と思った。

勿論、このコーヒーの温度じゃない。
愛情の温度の事だ。
厚手の手袋をはめたままじゃあ…相手の温度を感じる事なんて、出来ない。

『加奈、つまり こう言う事だよ』

あたしは、手袋を脱いで缶コーヒーに素手で触れた。やっぱり、凄く熱い。

『何、何なの?』
加奈が不思議そうにあたしを見る。

『いやさあ〜 相手の心が知りたい時は、手袋をはめて触ったらダメなんだよ。やっぱり、素手で触って、温度を感じなきゃ』


『温度? 素手? なんのこっちゃ?』


『うーん… 良く解らないけど、やっぱ…愛情とかって、素肌で触れ合って確かめ合うものかな?って思ったの。素肌って事は、素直って事じゃない?』


『素肌… 素直…』

考え込む加奈



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