魔女のカウントダウン☆
そして、朝

『うぉーっ!! 銀世界だ!!ゲレンデだ!!』
雅彦と一也が雄叫びをあげる。

あたし達は、フロントに荷物を預けて、ゲレンデに駆け出した。

『なんか、俺…凄く大切な物 忘れて来たような気がするんだけどなあ〜』
ゴンドラに乗る一歩手前、ふいに、幸也がそう言って首を傾げる。

『思い出せないって事は、そんなに大切な物じゃ無いんじゃないの?』
あたしは、そう言うと、後ろから幸也の背中を押した。

みんなでゴンドラに乗り込む。
相変わらずの、美しい景色があたし達の目を虜にさせた。

『毎年、思うけど絶景だな』

雅彦が言う。

『本当に、澄んだ空気に一面の銀世界…。幸せ感じるよね〜』

美紀が付け足すように言った。

『幸せを感じるのは、婚約者が横にいるからでしょ?』
歩夢が冷やかす。

一瞬、顔を見合せて赤くなる2人

『嫌だあ〜、もう!』

美紀が歩夢の背中を叩いた。
幸也が口を開く。
『それはそうとさ、雅彦、お前、美紀ちゃん家の会社で働くんだって?』

『ん? ああ… 美紀のお父さんから、それが結婚の条件だって言われてな』

答える雅彦。だが、その時、美紀がうつ向いた。
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