魔女のカウントダウン☆

やはり…2人の唇の距離が近づいた。

『ちょっと、待てい!!』

立ち上がり、あたしは慌てて止めた。

『なんか、どこかで見たシーンだな…』
幸也がボソリと呟く。

あたしは、うちの両親だよ!と言いそうになったが、言葉を止めた。


ふと気がつくと、加奈が無言で窓の外を見ている。 向かい側では、哲太も同じく外を眺めていた。

『ねぇ…あの2人、やけに暗くない?』

歩夢があたしに耳打ちしたので

『昨日の喧嘩よ…』
と耳打ちを、返した。

ゴンドラを降りると、お互いに無言で滑り出す。
初滑り恒例のカウントダウンも無く。
あたしは、皆から少し遅れて滑り出した。


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