魔女のカウントダウン☆

幸也の描くシュプールを見ながら滑る。

大分、上手くなったが… スキーに関しては、まだまだ、あたしの方が上だ。

下迄滑り降りると、みんなで、手合わせした。
そして、雄叫びをあげる。
『今年もスキー 最高っしょ!!』




その時

『やっぱ、俺 なんか大切な物を忘れてきた気がする』

幸也がそう言って、板を外して、ホテルの方へと歩き出した。

『ちっ、ちょっと、どこに行くの?』

慌てて、後を追いかけると

『ああっ!! 思い出したーー!!!!』

突然、幸也は叫んで走り出した。


『何? 何なの!?』

幸也の後を追うあたし

ホテルに着くと、幸也は、預けた荷物を受け取り、中を探り出した。

『無い! やっぱり無い!!』


『無いって何が?』


『大切な物』


『大切な物って何?』


『無い!! アパートに忘れたんだ!!』

あたしの問いかけを無視して、叫んで、頭を抱える幸也


そして、間もなく


『俺、東京に帰る…』

と言い出した。

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