魔女のカウントダウン☆
食事が終わると、あたし達は、また ゴンドラの列に並んだ。
何故か、あたしの横には、幸也がいる。
『ねえ、貴方 初心者コースに行った方がいいんじゃないの?』
あたしが、ボソッと言うと幸也が、上から、あたしを見下ろし
『初心者で悪かったなあ〜』
と、ふて腐れたように言い返した。
前に並んでいる、雅彦と美紀が振り向く。雅彦があたしに言った。
『そうなんだよ、めるちゃん、こいつ足手まといでさあ〜 良かったら あっちの初心者コースでスキーの基本から、教えてやってくれないかな?』
『なっ、何であたしが!!』
そこまで言いかけた時、それを遮るように美紀が口を開いた。
『そうだよ、める 教えてやりなよ!向こうの初心者コースで』
『あっ、それいいじゃん!』
歩夢と加奈が、追い打ちをかけて、美紀の言葉に頷いた。
『いや、別に 俺は』
幸也が、慌てて首を横に振る。今度は幸也の言葉を哲太が遮った。
『幸也、恥ずかしがるなよ。また、止まれなくて他の奴にぶつかったら不味いだろ? 悪い事言わないから、めるちゃんに教えて貰え!』