魔女のカウントダウン☆

夕食は、カウントダウンパーティーと言う事で、今日だけ特別の立食形式だった。

ドレスアップを済ませて、パーティー会場に入ると、大型ホテルと言う事もあり宿泊客の半端では無い数にビックリさせられた。

総勢、700人位はいるだろうか? いや、もっといるように思える。
ガヤガヤとざわついていた。
会場の中央には、バイキング料理が数多く並べられ、皆 平皿を片手に持ち、思い思いの料理を盛りつけている。

ボーイが、銀色のおぼんを片手に
『お飲み物は、いかがですか?』

と、歩み寄ってきた。

シャンパングラスに手を伸ばすあたし、グラスの中では、透明の液体が、場内の明るい光を反射させて輝きながら揺れていた。


『お待たせ』と、隣の美紀が肩を叩かれ振り向く。背後には、笑顔の雅彦の姿があった。

『雅彦!』嬉しそうに微笑む美紀
気がつくと、歩夢と一也、加奈と哲太も、早々とカップルになり、はしゃいでいる。


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