魔女のカウントダウン☆
『なんだかなあ〜・・』
ぼやきながら、首を傾げたあたしだったけど、視線は、すぐに幸也を捕らえた。
『凄い数の人だね…』
シャンパンを一口飲んでから幸也が言う。
『うん、えっと、原田さんは、スキー場のカウントダウンパーティー初めてなの?』
あたしが訊くと
『それって、嫌み?』
と幸也が訊きかえした。
『あっ、スキー初心者だっけ…』
ゲレンデでの特訓を思い出し、あたしは思わず鼻の頭をかいた。
『スキー場でのパーティーなんて初めてだよ そっちは? 毎年、スキー場でカウントダウンしてるの?』
『うん、7年前から 毎年、女4人でカウントダウンしてる だけど、長野に来たのは初めてだよ、それに、こんなに、大人数でカウントするのも初めて・・』
『そうか、何だか ワクワクするよ 思いきって来て良かったよ。 スキーも誰かさんの特訓のおかげで滑れるようになったし』
『滑れるようになったですって、まだボーゲンをマスターしただけじゃないの?まだまだ、これからよ』
『えっ?って事は、明日も特訓してくれるの!?』
『・・うっ・・』
幸也の問いかけに、一瞬 言葉が詰まった。