魔女のカウントダウン☆

残りの滞在日数は、幸也達もあたし達と同じ、後2日 だと、確かさっきゲレンデで言っていた。こいつに スキーを教えるとなると、あたしは、思いっきり滑る事ができなくなる。



(神様…それって、あんまりですぅ〜)


あたしは、心でそう嘆きながら、十字をきった。


ーーーーーでも


『しょうがないなあ〜 あたしが特訓してあげるよ!』

あたしは、そう言って笑った。


『本当に?有り難う める!』

幸也が、無邪気な顔をして笑う


何だか、あたしも妙に 嬉しくなった。


そして



ーーーーーまただ



と、思った。


気がつくと、幸也の表情にどうしても、ときめいてしまう自分がいた。


って、しかも、めるって呼び捨てだし


あたしは、お返しに この後続いた幸也との何気ない会話の中で 『幸也』と呼び捨てで呼んでみた。


すると


『何、める?』


幸也は、あたしを見下ろして、微笑んでくれた。

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